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浄化槽ブロワーの省電力化&長寿命化について

【浄化槽ブロワーの価格改定】について書いたときに少し触れましたが、 

一部の浄化槽に限りますが、弊社では下記の方法により浄化槽ブロワーの省電力化と長寿命化を図っています👍(どちらかというと浄化槽放流水質改善対策の副作用ですけど💦)

この方法は、浄化槽の容量に対して使用人員が極端に少ない場合(容量3.6㎥の7人槽の浄化槽に対してお住まいの方が1人しかいないとか)にしか適用できません。採用できる浄化槽の機種にも制限がありますので予めご了承ください。

使用するのはコレ☝🏻一般的に「プログラムタイマー」と呼ばれているものです。

これ☝🏻はPanasonic製のもので、お値段10,000円弱とチョットお高いのでうちでは使ってません💦

こちら☝🏻はREVEXってメーカーの廃番になったやつです。機能的にもサイズ感もPanasonic製と大差なく、価格も2,000円程度と安価なため以前はこれを使用していました。

そして、今使用しているのがコレ☝🏻

上で紹介したものの後継機種になります。機能は変わりありません👏👏👏価格も2,000円くらいとこれまた以前のものと変わりありません🙌🏽🙌🏽🙌🏽が、ご覧の通り、かなりコンパクトになっています✨

それをこんな感じでブロワーとコンセントの間に取り付けます。一般的な屋外コンセントと同サイズですのでそんなに目立ちません。

15分ごとにON-OFFの設定ができるようになっていますので、浄化槽の容量と流入汚水量を勘案して弊社点検員が任意でブロワー運転時間を調整させていただいております。

ただこれ、だんだん時間がずれてくるのと、制御盤に使う24hタイマーみたいな停電保証がないので長時間停電を起こすと思いっきり時間がずれるのが唯一のネック。安価な製品ですので仕方ないと言えば仕方ないんですが💦💦💦REVEXさん、もう500円販売価格を上げてもらって構いませんから小さいバッテリーを内蔵させて停電保証機能を追加してくださいオナシャス🙏

実用例を挙げると、

会社事務所で日中は事務員さんが2人。他の社員さんは出勤後すぐに現場業務に出られて夕方まで帰ってこない。

社員さん全員8:00に出勤されて17:00には退社される。

17:00から翌8:00までは無人。

浄化槽は算定基準通りの20人槽で容量7.5㎥。

こんな場合、いくら浄化槽の算定基準で定められてるっていってもあからさまに浄化槽がオーバースペックです。

浄化槽のスペックに対して極端に流入汚水量が少ない場合、規定通りの風量を浄化槽に吹き込むとどうなるか?詳細は端折りますが基本的には放流水のpH(水素イオン濃度)が酸性に傾きます。バクテリアは解体気味になり、BODは検出されなくても酸素飽和状態の微細な気泡により白濁して放流水透視度も低下します。

かといって「曝気量(空気を吹き込む量)を減らせばええやん。」とはなりません。少量でしたらそんなに影響ありませんが、極端に曝気量を減らすと浄化槽がまともに運転しません。浄化槽の機種によっては旋回流が弱まって死水域ができて放流水が黒く濁ったり悪臭が出たり糸状菌が繁殖してスリットが閉塞してしまったり担体に汚泥が固着して沈殿してしまったり沈殿槽にスカムが浮いてきたりあ〜なったりこ〜なったりたりたりたり。

「んじゃ、原水槽と流調槽と計量槽を付けたらええやん。」・・・どこのお金持ちですか❓工場とかだったらともかく、普通の会社事務所では費用面で現実的ではありません。

では、どうすればいいかというと、 

「運転方式を間欠曝気方式に変更する。」です。ブロワーの運転・停止を繰り返すことによって適正な酸素量に調整してやれば浄化槽の放流水質は改善されます。 

先程書いたような浄化槽の使い方をされているような会社事務所等の場合、6:00~18:00はブロワーを2時間動かして1時間止める。18:00~翌6:00は30分動かして2時間30分止める。というような運転方法に変更すると放流水がかなりの高確率で改善します。

と、ここまでは浄化槽維持管理業者としてのメリットをお伝えしましたが、ここからはお客様にとってのメリットをお話しさせていただきます。

メリットその① 電気代が安くなる。

例えば、上の画像の浄化槽ブロワー(メドーLAM-200)の場合、年間の電気料金は、ナンと❗50,000円くらいかかります😱😱😱(出力215W 電気料金単価27円/kwで計算)

・・・マヂっす大仏様😨

多数の方があまり気にされておられませんが、一般家庭に取り付けられている小型浄化槽のブロワーでもブロワーメーカーに左右されますがおおむね年間10,000円弱~20,000円程度のケッコウな電気料金がかかっています。

メドーLAM-200を間欠曝気運転に変更することによって、日中は2/3・夜間は1/6だけ運転させるとどうなるか?

6:00~18:00 12h×2/3=8h  

18:00~翌6:00 12h×1/6=2h

8h+2h=10h/1日

年間電気代 50,000円×10/24≒20,800円  

電気代削減分 50,000円-20,800円=29,200円

恐ろしいことに、3万円近くの電気代節約になります😱それに対してかかる費用はこのREVEXのプログラムタイマーの2,000円+手間賃1,000円=3,000円のみ。たとえ2~3年でタイマーが故障して交換することになったとしても全然ガンが取れます。(因みに、現行型を使い始めて5年くらい経過していますがまだ故障した現場はありません。)

メリットその② ブロワーの故障が減る。

ブロワーを24時間中10時間しか動かさないということは、ブロワーにかかる負荷も10/24ですので、例えば1年365日24時間朝から朝まで延々と動かし続けているブロワーが10年で故障するものが、1日に10時間しか動かさなければ、単純計算で24年持つってことになります。実際にはそんな単純なものではありませんが、確実にブロワーの寿命は延びます💪

弊社は浄化槽の放流水質改善に貢献できる😎お客様はランニングコストが削減できる😎まさにWinWin❗ウイ~ンウイ~ン🔊

これは、流入汚水量が浄化槽のスペックに対して極端に少ないところで通常運転から間欠曝気運転に変更したところの浄化槽法定検査の報告書です。左が通常運転時、右が間欠曝気運転時。

① pHは4.0(酸性)から7.1(7.0が中性)へ改善

②透視度は30cmちょうどから30cmオーバー(浄化槽協会は30cmの透視度計で計測するので30cm以上は測れませんが、弊社で管理している浄化槽では全て50cmの透視度計で計測しており、ここの浄化槽は間欠曝気運転に変更してからずっと放流水透視度が50cm以上であることを確認しています。)

③pHの放流水基準値は5.8~8.6なのに4.0で適正とはコレ如何に。

この運転方法は、条件を満たせば一般のご家庭でも運用できます😁

弊社では現在、浄化槽に流入する汚水量が極端に少ないお宅や会社事務所等で、継続的な放流水質の悪化が見られた20件程度の浄化槽でこの方式で運転してもらっています。どこも放流水質の数値が改善していますし、お客さんもランニングコストの削減になって喜んでおられます。

というか、まだ怖くて試しておりませんので何とも言えませんが、普通に使用されているお宅でも皆さん就寝されて1時間後くらいから翌朝起床されるまでの間の数時間程度と日中の水道使用量が比較的少ない時間帯は間欠曝気にしても問題ないんじゃないかと思ってます。とりあえず自分ちでやってみようかな~🙄

以上、現場から中継でブロワーの省エネ化についてお伝えしました🧡

ということで、

宇部市の浄化槽維持管理は(有)西日本環境サービスへ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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